園長の窓

2才児・3才児の世界

2才児・3才児の世界

1才頃に獲得した直立歩行をきっかけに、自分の世界を広げてきた2才児3才児。人間稼業2年から3年、自分の都合で考え自分の都合で動き、と自己中心が支配する「創造的」な世界です。
笑ってみたり、泣いてみたり、くったくなく「模倣」をしたり覚えたての「ことば」を無造作に使ってみたりとする時期。ことばが間に合わないと、手や足、歯を替わりに使ってみたりと、単純に様々の手段を行使する時期でもあります。

まだ親からの分離が安定しない部分を強く持ち、せきがらな2才児3才児の世界の時期=自我の確立期=反抗期(発達の節目)を、5才児を含めた集団の中で通過することは発達に特別な意味を持ってきます。

小さな集団の中で、2才前特有の「自我の目覚め」を振り返り、「甘え」や「わがまま」を出しながら「自我の確立」をしていくことです。
「こころとからだ」の発達に合わせた、保育者の「一人ひとり」への丁寧な対応の中で、自然や命、気の合う友との単純な遊びや応じ合いなどを、とても大切に考えています。

親御さんも、夢拡がる2才3才の世界を楽しみながら、共感しましょう。
我が子の、ことばやしぐさは、おもしろくて楽しい世界です。 

動物としてのヒトが人間として育つ過程は、自らの脳や手足などから だの諸器官を使ってみるところから始まります。 そして、その動機は、興味や関心、生きる意欲などです。興味関心や生きる意欲などを整理していく中で、”自立”が進みます。

友だちの中での4才児

友だちの中での4才児

「自我の確立」期を通過しながら、友だちの存在や社会(集団)に気づき始めた子ども達。3才児の頃は、お母さんの姿を確認しながら遊んでいた子も遊びに熱中することができる様になってきます。いろいろな出来事が見え始めて、喧嘩友だちや遊び友だちも出来「子どもの世界」が、かたち作られていく時期です。

しかし、まだうまく言葉で意志を伝えることが出来ずに喧嘩になったり、発達の節目をじゅうぶんに堪能しないで通過した子の「発達のひきずり」の現象が表れたりと、経験や発達の個人差が広がってくる時期でもあります。また、社会が見えてくる中で「常識」や「他人からの評価」を気にして、「建前」が強くなったり「創造や夢の世界」への、ちゅうちょが発生したりもします。

「幼稚園は楽しいところ」と思う子どものこころをベースに、常識や概念、発達への不安からの「こころの開放」をして、幼稚園は何をしてもよいところ、幼稚園は何もしなくてもよいところ、こころが落ち着けるところ、友だちがいるところ、とお子さん自身が思える様になることを優先しています。
こころの安定や発達の安定、友だちのひろがりや遊びのひろがりの中で、いろいろなことに挑んでみて、喜びや悲しみ、笑いを経ながら「自信」を培っていきます。自分の意志でやってみる、友だちとみんなでやってみるの経験は「自信」を拡げていきます。

動物や自然、友や保育者との関わりの中で、こころ豊かで時には厳しい「子どもの世界」を、子ども達が創ろうとすることをとても大切に考えています。

「子どもの世界」とつき合う楽しさやおもしろさを発見しましょう。
時々、大人の価値観や世界観、人生観が試されますが、・・・。

「なかま」と育ちあう5才児

「なかま」と育ちあう5才児

友だちといろいろな経験をする中、自分と社会や自然との関わりに積極的な意味づけをもたせ、自ら遊びや人間関係、生活を創造し始める年長期。

友だちとの関わりの拡がりは、集団としての「なかま」を意識させる。
「なかま」と自分の関係は、自信を持った関係といえているのか?
「なかま」の中で、批判や自己批判、認め合いや励まし合いが成立しているのか?

厳しい葛藤となかまのやさしさの中で、一人ひとりの問題となり、「なかま」の問題にもなってくる。人間的な欲求として、生きること、愛されること、甘えること、癒されること、が意識化されていく。

「なかま」と育ちあう5才児

6才が近くなると、動物などの係りや自分たちの遊びなど、幼稚園生活の全般を、自分たちで考え、準備していくことができるようになります。
もちろん、生活が複雑になってきますから、いつも同じ仲間ということではなく、必要に応じて様々な仲間が集い合うことが求められてきます。

しかし、この時期の子どもたちは単に集い合うだけではなく、仲間を思いやりながら、同じことをしていなくても、互いに価値あることをしているという点を認め合っていけるようになるのです。
こうした支え合いと、生活の段取りがわかるようになって”生活がまかなえる”ようになります。子どもが”めあて”を持って生きているということです。めあてとは、生きる希望の見通しです。

お母さんのお腹の中で、生物進化の歴史を創造してきた”生命”が、赤ちゃんからの”人生”を歩み始めたのは、「生きたい!」という意欲の歩みです。その意欲を人間の”生きる力”として確かなものにして、さらには”生きる知恵”にすることをサポートするのが幼児期の教育の使命です。

絵本のご紹介

絵本好きになろう!
当園が取材協力し、作られた絵本をご紹介します。

こうまがうまれたよ

こうまがうまれたよ

童心社 絵本
ちいさななかまたち より

長崎源之助・文
夏目尚吾・絵

定価:本体1,300円(税別)

書店にない場合は園で購入できます。

わんぱくようちえん

わんぱくようちえん

童心社 絵本
ちいさななかまたち より

長崎源之助・文
夏目尚吾・絵

定価:本体1,300円(税別)

現在は発行されていません。